2016 せり込み蝶六 / じゃんとこいオールスターズ
富山県魚津市に伝わる民謡に「せり込み蝶六」がある
ある日突然私は思いついてしまった・・・・
「バンドで蝶六を演ったら、カッコいいかも」
かなり、やばいことを思いついてしまった(笑)
Youtubeで蝶六を探し、三味線をギターでコピーしてみる
あれ?オープンGで出来るのではないか?
オープンGとは、ギターのチューニング方法の一種で
ボトルネック奏法などに用いられることが多い方法です。
(分かりにくいかな?)
そして思う?
これは、まちがいなくブルースだ!
なんと俺の地元にブルースがあったとは(涙)
で、蝶六のルーツを探る日々が続くのであった・・・・・やばい・・・
蝶六にかなり詳しくなっている自分がいる。もちろん魚津せり込み蝶六保存会
のホームページは舐めるように見尽くしている(笑)そして瞽女さんという存在を知るが、時すでに遅く、最後の瞽女さん「小林ハル」さんも亡くなった後だった。お隣の新潟県を中心にそんな文化があった事に感動する。今のツアーミュージシャンの原点ではなかろうか?まさに日本のブルースだと思った。
小林ハルさんについても沢山調べた。
ハルさんの歌は独特だったらしい、けっして思いは入れず、感情移入はせず、抑揚やビブラートもなく、まっすぐに鼓膜をつき破り、それでいて心を揺さぶり、身長は140センチという小柄な方だが、唄いだすと障子戸がビリビリと響いたらしいです。「いい人と歩けば祭り、P悪い人と歩けば修業」という言葉を大切にして2005年4月 満105歳という驚く人生を送られたそうです。
一度は生で聴きたかった。残念
「kobayashi haru」の画像検索結果 小林ハルさん
話は戻りますが、蝶六というのは浄土真宗の仏教口説きを起源とし、江戸時代の越後の瞽女さん達により伝えられ、毎年お盆に寺や神社の境内で、祖先の御霊と豊作を祈って踊りあかしたのが始まりとされ、その際 扇子や提灯をもって踊り、扇子が舞う様子が極楽蝶が舞うようにみえる事から扇子踊りがもっともよく踊られる。
しか~し!
世の方々は、踊りばかりに目が行き、音頭には無頓着じゃないか!!
かっこいいリズムと口説きと言う歌があるのに、もったいない!
魚津生まれの意地を見せてやろうではないか!
歌詞は何種類かあるので、何を唄うかすごく迷いました。
人気は魚津の四季を唄った「魚津四季」が最近は分かりやすく舞台演目ではよくやってるみたいでしたが、自分は昔から伝わる「二十八日口説」を選びました。
せり込み蝶六歌詞を見て頂けるとわかりますが、非常に難しい言葉が並びますが、やはり瞽女さんからの歴史の一人になるには口説を唄いました。
よし!メンバーは魚津生まれ限定で!
そして集まったのが「じゃんとこいオールスターズ」
ボーカル&ギター 上野賢治
ギター 青山恭弘
ベース 川畠 伸
ドラム 山崎秀明
演奏本番には、本物の踊りがほしいとわがままを言いに魚津せり込み蝶六保存会にも行った。正直、自分は踊れません。むかしは中学生の女子だけが町流しを昼にしていたので、なかなか男性には教えてもらう機会が少なかったんです。(言い訳)(笑)
Google マップ 富山県魚津市「大海寺新公民館」
そしてOKを頂き、初練習をむかえる
まずはお前ら!どんなもんかやってみぃ~!との事で
保存会さんの前で演奏開始(ちょ~緊張)
なんとかクリア~(大汗) そして踊り合わせ
さすが保存会!一発できめてくる(感動)
そして、いよいよ本番&歴史的瞬間!
カッコいい!大成功です!!
こんな素敵な写真も撮って頂きました!最高!!
なぜか赤い法被の人たちは、セール中の電気屋さんにしか見えない(笑)
魚津のせりこみ蝶六に新しい歴史を刻んだ瞬間でした。
ジャンルは違っても、魚津魂は通じると確信しました!!
せりこみ蝶六をちょ~ロックに演奏するバンド!
じゃんとこいオールスターズの誕生です!
世界初!伝統とロックの融合 「魚津せり込み蝶六」