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五智国分寺

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2019.04.11 訪問

天平年間に日本の平和と繁栄を祈願して建立された国分寺は、位置も規模も変わりましたが、なお直江津の五智にその優美な姿を残しています。
主たる建物は本堂・三重塔・経蔵・仁王門・親鸞堂(竹の内草庵)で、本堂には4尺の五体の仏像(五智如来)が並び、竹の内草庵は親鸞聖人ご自刻の坐像(80cm)が置かれ、経蔵には黄檗版の一切経が、三重塔は数多の彫刻が附帯され、仁王門は修理のための奉加をしています。

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上越地方に残る唯一の塔で、県内では乙宝寺(中条町)の三重塔とともに、越後の建築史を知る上で貴重な遺品です。

塔内部の中央を通る心柱は鎖で釣られ、礎石に固定されていません。この工法は、文政元年(1818年)に上棟した日光東照宮(栃木県)の五重塔など江戸時代後期に現れるものです。

一・二層は平行垂木で三層は扇垂木になっていて、一重の指貫上部に十二支の彫刻が施されています。

相輪と呼ばれる塔の先端部は、普通は金銅製なのですが、この塔は陶製のものです。これは当時この辺で盛んだった五智焼を利用したものと考えられています。

 

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